夜 |
| 制服の下で、 ユニフォームの下で、 若く健全な肉体の奥底で、 おれたちは息をひそめて、 夜が来るのをじっと待っている。 夜。 それは盲目の世界。 「誰そ彼」を過ぎて、もう相手がそこにいるのかもわからない。 ただけもののような息遣いと、肌に触れる汗ばんだ熱の塊とが、 おれを、おまえを、ひとのかたちにとどめている。 おれとおまえの境界線が曖昧になって、 プライドも、わだかまりも、 大きなうねりの中に消える。 その瞬間、おれはおまえになれる。 おれはおまえにのみこまれて、 おれという存在はおまえの一部になる。 だからおれはおまえと寝るんだろうか? けどな、秀吾。 おまえにこうして抱かれているときも、 ひとつになった錯覚に酔ってるときも、 おれの心の深いところで消えることなく燃え続けている炎の色を、 知ったらおまえ、おれを抱けなくなるだろう。 それでもまた。 制服の下で、 ユニフォームの下で、 若く健全な肉体の奥底で、 おれたちは息をひそめて、 夜が来るのをじっと待っている。 |
このサイトではオンでエロは書かないと決めているので これは自分の中で結構ギリギリなんですが、 かと言ってオフで書くほどのものではなかったので…。 別になにが書いてあるわけではないですけども。 瑞垣ったらさぁ〜って思っていただけたらいいです。 |